男一人で行く夜のハウステンボス〈前編〉―2018年 九州北部一周の旅・Part16

3日目・後編1(2018年12月17日)
~男一人で行く夜のハウステンボス〈前編〉~

(「夕焼け染まる佐世保港へ―2018年 九州北部一周の旅・Part15」の続き)

旅行3日目の行程:10:00 吉野ヶ里遺跡14:40 JR長崎本線・佐世保線→16:20 佐世保駅・佐世保港18:00 ハウステンボス(いまここ!)→21:30 佐世保駅(泊)

男一人で行く夜のハウステンボス〈前編〉

ハウステンボス駅

佐世保駅から快速「シーサイドライナー」長崎行きの列車に乗車してやってきたのは、JR大村線のハウステンボス駅。

ハウステンボス駅はその名の通り、長崎県屈指のテーマパーク「ハウステンボス」の最寄り駅です。テーマパークに縁もゆかりもない男の一人旅中の私がこの駅に降り立った目的―それはイルミネーション煌めく夜のハウステンボスを観光することでした。

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さて、今振り返ってみてもこの行動は事実上の”暴挙”でした。というのもこの時期のハウステンボスでは、日本三大イルミネーションの一つである「光の王国」が開催されており、加えてクリスマスまでの約1ヶ月間はクリスマスイベント「光の街のクリスマス」も同時に開催されています。そのためこの時期の夜のハウステンボスは”恋人の聖地”と化しており、多くのカップルや家族連れで賑わいます。

そんな夜のハウステンボスに”男一人”で乗り込むことは”暴挙”以外の何ものでもありません。この日の2日前に大学時代の友人と福岡のイルミネーションを見てきたとは言え、独り身の男が一人で立ち寄って果たして大丈夫か、周りの華やかさに耐えられるか―そんな不安もかなりありました。

しかしネットで見た夜のハウステンボスの綺麗さに興味を持った私は、せっかくの機会ということもあり夜のハウステンボス駅までやって来たのです。

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ハウステンボス駅のホームで列車を見送った後、ふとホームからの景色を見てみると、目の前には早くも幻想的な光景が広がっていました。

上の写真の運河らしきものは「早岐瀬戸」と呼ばれる大村湾と佐世保湾を結ぶ”海峡”で、その奥に見えている光に包まれたホテルは「ホテルオークラ JRハウステンボス」だそうです。

この光景に早くも呆気に取られてしまいました。

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ハウステンボス駅のホームは、有名な観光名所の最寄り駅の割りには幅がかなり狭くなっていました。しかしおしゃれなデザインが施されたり、駅名標が黒色のおしゃれな駅名標になっていたりしました。

ホームの長崎寄りに設置された階段を上ると、そこにはレンガ風のおしゃれな改札口がありました。

駅舎の中はそこまで広くありませんが、他の駅よりもおしゃれな感じになっていました。

ハウステンボス駅の西口からは、早岐瀬戸を横断してハウステンボス駅へと向かう橋が架けられています。

橋からは闇に浮かぶハウステンボス駅のホームを見ることができました。

ここからこの橋を渡り、ハウステンボスへと向かいます。

ハウステンボス 入り口

早岐瀬戸にかかる橋からは、闇に包まれた早岐瀬戸や、左手前には駅のホームから見えていたホテルオークラが見えていました。

橋を渡り終えて近くから見ても、ホテルオークラは立派な造りをしていました。

自分がこんなところに泊まることはそうそうないんだろうな…と思いながら、ハウステンボスへと引き続き歩きます。

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ハウステンボス駅を後にして約5分、目の前に「HUIS TEN BOSCH」の文字が書かれた建物が見えてきました。遂にハウステンボスの入り口までやって来たのです。

ハウステンボスの入り口ゾーン(※便宜上の呼び名です)は、ハウステンボス北東部に位置しており、ハウステンボス駅から来る客の玄関口にもなっています。

このエリアはちょっとしたショッピングモールになっていて様々な店が入っていますが、私は真っすぐ入場口を目指しました。

入場口手前の切符売り場で切符を購入します。今回購入したのは「光のナイト散策チケット」という4,000円のチケットで、観覧車や遊覧船などのアトラクション等には乗ることはできないものの、夜のハウステンボスを散策することのできるチケットでした。

※「光のナイト散策チケット」は2019年2月までの発売。なお2019-2020年の「光の王国」では、このチケットに相当するアフター6パスポート(4,000円)が発売されていたそうです。

今回はイルミネーションの写真を撮りに来たのと、男一人でアトラクションに乗る勇気はなかったので、こちらの安いチケットにしました(他のチケットよりも安いとは言え、4,000円でも十分高いです…)。

このチケットを持って入場口を目指します。

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入場口は広いスペースになっていました。当時はだだっ広いなーと思っていましたが、おそらく休日などであればここに大行列が出来ているのかも知れません(今回は普通の月曜日の夜ということもあり、全く並んでいませんでした)。

そして入場口をくぐった私は、遂に男一人で夜のハウステンボスに乗り込んだのです。

入口エリア

入場口をくぐると、左手にはイルミネーション煌めくエリアが広がっていました。

遠くからとは言えその光景は既に幻想的で、この先こんなにすごいイルミネーションがこの先待ち構えているのかと思いました。

そして進路の先にはいかにもヨーロッパ風な建物が待ち構えいました。

園内へと進むにはこの建物を通り抜ける必要があるようで、私はこの建物に近づいていきました。

私は建物に向かって歩きながら、とんでもないところに来てしまったのかも知れない―そう感じました。しかしここから私が体験したことは、私の想像を遥かに超えていました。

フラワーロード エリア

建物を抜けると左手には先ほど見えたイルミネーションエリアに続く橋がかかっていました。

この先は「フラワーロード」と呼ばれるエリアで、オランダを彷彿とさせる風車の周りに春にはチューリップ、夏にはひまわりなど、四季折々の花々が広がるエリアです。

そして「光の王国」が開催される夜になると、そこには幻想的な光の花畑が広がります↓

光の風車の周りに咲くカラフルな光の花々。こんな光景が約150mに渡り続いているのです。周りはカップルや家族連ればかりですが、自分が独り身であることを忘れさせるほどの幻想的な光景でした。

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このフラワーロードを進んでいくと、奥では音楽に合わせて光に照らされた噴水ショーが行われていました。

後の調べによると、これはハウステンボスの誇る「ウォーターマジック」という日本最大の噴水ショー。クラシック音楽に合わせて動いたりカラフルな光に照らされた噴水を私はクライマックスを迎えるまで見続けていました。

アートガーデン エリア(運河沿い)

フラワーロードを通り抜けた後は、そのまま真っすぐ「アトラクションタウン」の西側を通り抜け、「アムステルダムシティ」までやって来ました。

そこからライトアップされた観覧車やイルミネーション(アートガーデン)が見えたので、そちらに向かいました。

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「アムステルダム」エリアと「アートガーデン」エリアの間を流れる運河沿いには何やら人が集まっていました。近くにあった立て看板を見ると、18時45分から「光と音楽の運河パレードショー」が行われるとのことで、私も運河沿いから見学してみることにしました。

運河もまた底に置かれたライトによって照らされており、周りを見渡すとタワーや青い絨毯で照らされた「アートガーデン」エリアなど四方に幻想的な光景が広がっていました。

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そして18時45分になると運河にはカラフルな船が1隻ずつやって来ました。それぞれの船には音楽を奏でる音楽家が乗っており、後半になるとその音楽に合わせて噴水が上がっていました。

ショーは約10分間と短かったですが、そこそこ見ごたえのあるショーでした(先ほど見た「ウォーターマジック」ほどではありませんが…)。

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ショーの後は引き続き運河沿いを歩き、タワーの麓を目指しました。

その途中の橋からの眺めもまたとても綺麗なものでした。

 


ハウステンボス散策の途中ですが、今回の記事はここまでとなります。

この後も引き続き夜のハウステンボスを散策しますが、続きは次回の記事に書きたいと思います。

 

続きは「男一人で行く夜のハウステンボス〈後編〉―2018年 九州北部一周の旅・Part17」へ

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