1日目・後編2(2018年12月15日)
~夜の博多・天神散策〈後編〉~博多グルメと夜景を訪ねて~
(「夜の博多・天神散策〈前編〉~福岡屈指のイルミネーションへ~―2018年 九州北部一周の旅・Part5」の続き)
夜の博多・天神散策〈後編〉
博多名物・もつ鍋を食す
キャナルシティ博多で想像をはるかに超える壮大なイルミネーションショーを見た私たちは、しばらくキャナルシティ博多内を散策したのち、その施設をあとにしました。
時刻は18時半ごろ。そろそろ飯どきだなーと思っていると、F氏から「もつ鍋食べに行こうよ」と提案されました。
博多グルメと言えば博多ラーメンくらいしか知らなかった私ですが、実はもつ鍋も博多では有名なグルメなのだそうです。
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キャナルシティ博多を出た私たちは、博多駅方面に歩きました。F氏によると、博多駅周辺にはF氏が会社の先輩に連れて行ってもらったことのあるもつ鍋屋が何件かあるとのことでした。
最初に訪れた店は残念ながら予約でいっぱいとのことでしたが、2軒目に訪れた店では空きがあるとのことなので、そこで食べることにしました。
店の名前は「一藤 博多店」
- もつ鍋の美味しい「一藤 博多店」
中に入ってみると1階の入り口は高級そうなシックな内装が施されており、内心ドキドキしながら客席のある2階に上がりました。
2階はきれいめなテーブルが並んでいるくらいで1階ほどは高級そうな感じはせず、むしろ落ち着きました(笑)。
メニューはF氏に任せて注文し、しばらく雑談していると遂にもつ鍋がやってきました。それを煮込みながらビールを飲んで雑談すること約5~10分、食べごろになったので早速食べてみました。
関東で食べるもつ鍋はもつ特有の臭みのせいか少し独特な味がしていますが、博多のもつ鍋はそういう独特な味はなく、純粋に美味しかったです。こんなに関東のもつ鍋と違うとは、さすが本場・博多のもつ鍋という感じがしました(食べる前の写真を撮っておけば良かったと後悔したほどです)。
そして久しぶりの友との再会、もつ鍋をつついたりビールなどを飲んだりしながらF氏と互いの近況を話し合っているうちに、時刻は夜の8時を過ぎていました。
光の街・博多~博多駅のクリスマスイルミネーション~
もつ鍋を食べながら雑談すること約1時間半、20時20分頃に店を後にしました。
この後は先ほど通過した一蘭の本店で博多ラーメンを食べるかという話になったので、博多駅から地下鉄に乗って中洲川端駅へと向かうことにしました。
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店を出て歩くこと約2分、ついに博多駅が見えてきました。博多駅は山陽新幹線の終着駅であり、九州の玄関口となっている福岡県を代表する駅です。
そんな夜の博多駅はきれいにライトアップされていました。
- 夜の博多駅
- 夜の博多駅
そこからさらに博多駅に近づくと、そこには幻想的な光景が広がっていました。
- 博多駅前のイルミネーション
- 博多駅前のイルミネーション
こちらは「光の街・博多」というクリスマスイルミネーション。街路樹の枝に電球が付けられており、青白い幻想的な光が広がっていました。
さらに奥に進むと巨大なツリーが見えてきて、多くの人々が屋台の食べ物やビールなどを飲み食いしていました。
- 博多駅前のイルミネーション
- 博多駅前に集まった多くの人々
そして会場ではバンドのライブも行われており、大いに盛り上がっているようでした。
- 博多駅前のイルミネーション会場のライブ
そんな博多駅前のイルミネーション「光の街・博多」を抜けた私たちは、博多駅前のダイソーで少し買い物をした後、地下鉄に乗って中洲川端駅へと移動しました。
※ちなみにダイソーでは、手袋とマフラーを買っていました。九州だから12月とは言え暖かいだろうと踏んでコートやダウンなどのアウターを持ってこなかったのですが、想像以上に寒くて凍えそうだったので…。
後で調べたところ、東京と福岡って気温ほぼ同じなんですね笑。一応、ここで買った手袋とマフラーで多少ましになりましたが、この後も夜の寒さには苦しみ続けることになりました。冬に福岡や長崎など九州北部を旅される方は是非とも気を付けてください。
一蘭・本社総本店の博多ラーメン
地下鉄で中洲川端駅に着いた私たちは再び中洲エリアに足を踏み入れ、一蘭・本店(本社総本店)へと向かいました。
一蘭は前の記事でも書きましたが、東京などでチェーン展開している博多ラーメンの店で、中州にある本社総本店(以下、本店)は一蘭の本社ビル1階に作られた一蘭の総本山ともいえるお店です。
さて一蘭・本店前には列が出来ており、私たちもその列に加わりました。
- 一蘭 本社総本店
- 一蘭 本社ビル
列に並ぶこと約5~10分、私たちは店の中へと入りました。本店の中はそこまで広くなく、テーブル席が3~4個と約10~15席ほどのカウンター席がありました。
そして注文をして待つこと数分、遂に博多ラーメンがやってきました。
- 一蘭 本社総本店の博多ラーメン
F氏によると、一蘭・本店の博多ラーメンは東京のラーメンとは味が少し異なるとのことでしたが、そもそも東京で一蘭のラーメンを食べたことのない私にとっては違いはよく分かりませんでした笑。いずれにせよおそらく初めて食べる博多ラーメンの味はとても美味しかったです。
夜の中州・天神を歩く
一蘭・本社総本店を出たころには、時刻は22時近くになっていました。この後は、F氏は西鉄天神大牟田線の終点・大牟田駅から自宅へ、そして私も大牟田駅の一つ手前・新栄町駅近くのホテルに宿泊することになっていました。ですのでF氏と共に夜の中州・天神エリアを軽く散策しながら西鉄福岡駅へと向かうことにしました。
一蘭・本店の西側には、中洲エリアと天神エリアの境界となっている那珂川が流れています。
- 那珂川からの眺め
- 那珂川沿いの遊歩道
特に遊歩道の途中にある「福博であい橋」からの夜景は、F氏によると福岡を代表する夜景だそうで(下の写真)、真っ暗な川とネオンの光が織りなす光景はとてもきれいでした。
- 福博であい橋から見る那珂川の夜景
福博であい橋を渡りきると、西中洲エリアの天神中央公園の中に入ります。その道中には、いかにも大正感あふれる建造物が建っていました(下の写真)。
- 夜の旧福岡県公会堂貴賓館
- 夜の旧福岡県公会堂貴賓館
この建物は旧福岡県公会堂貴賓館という建物で、国の重要文化財にも指定されています。昼間は中に入ることもでき、観光スポットとなっています。しかし夜の貴賓館は不気味でありながら荘厳な感じがしており、これはこれで良い感じがしました。
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天神中央公園(西中洲エリア)を通り抜けると、那珂川の支流を挟んで天神エリアに入ります。そして天神中央公園(天神エリア)や行きに入った福岡クリスマスマーケット・天神会場を通りすぎると、西鉄福岡駅前の大通りまで戻ってきました。
(ちなみに本当は行きに立ち寄った福岡クリスマスマーケットで何かを飲み食いしようかと思ったのですが、ちょうど終わりの時間で着いて数分後には真っ暗になってしまいました…)
- 夜の天神中央公園(天神エリア)
- 夜の西鉄福岡駅 駅ビル
- 夜の西鉄福岡駅 駅前通り
ここから素直に駅に行くこともできましたが、酔い覚ましも兼ねて軽く駅の西側も散策しました。
- 西鉄福岡駅 西側
- 西鉄福岡駅 西側(おそらく新天町商店街の中)
- 西鉄福岡駅 西側(おそらく新天町商店街の中)
そして今日3度目となる西鉄福岡駅に戻ってきました。
- 西鉄福岡駅 入り口
昼間にコインロッカーに預けたスーツケースを回収した後で、駅へと戻り改札を通過した私たちは、駅に停車中の22時30分発の急行・大牟田行きの列車に乗車しました。
- 西鉄福岡駅 改札
- 乗車した急行・大牟田行きの列車
- 乗車した急行・大牟田行きの列車
そして定刻通り出発した列車の車内でも様々なことを語り合いながら時間は過ぎていきました。
新栄町駅
西鉄福岡駅を出発してから約1時間10分後の23時40分頃、列車は終点・大牟田の一つ手前である新栄町駅に停車しました。この日の宿はここが最寄り駅だったので、自宅へと向かうF氏とはここで別れ、一人ホームに降り立ちました。
福岡方面へと向かう列車はすでになく、夜の新栄町駅は閑散としていました。
- 新栄町駅
- 新栄町駅
- 新栄町駅
- 新栄町駅 通路
ちなみに改札の手前にはこんな看板も掲げられていました↓
- 新栄町駅に掲げられた世界遺産・大牟田の看板
大牟田が世界遺産…と聞いてもあまりピンと来る人はいないかもしれません(私もそうでした笑)が、大牟田市はかつて日本の産業革命を支えた「三井三池炭鉱」という炭鉱がありました(1997年閉山)。その炭鉱関連の施設が2015年に「明治日本の産業革命遺産」として他の7都市にある施設(八幡製鐵所、韮山反射炉、長崎造船所など)と共に世界遺産として登録されているのです(この世界遺産の施設には翌日F氏の案内で訪れることになりますので、詳細は次回の記事に書こうと思います)。
また、新栄町駅の改札を出るとこんなものも置かれていました↓(下の写真の1枚目)
- 新栄町駅の改札前に置かれた大蛇
- 新栄町駅 改札
龍の頭かなと思っていたのですが、調べてみると、この置物は江戸時代から続く大牟田伝統のお祭りである「大蛇山まつり」の山車に飾られる大蛇だそうで、どうやら2014年ごろに西鉄の社員が休日に作り上げたものだそうです(ある日のブログでは若い社員が休みの日に一人で作っていることが書かれていました)。
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新栄町駅の駅前は、夜の闇も相まって急行の停車駅とは思えないほどさびれていました。
- 新栄町駅 駅前
- 新栄町駅 駅前ロータリー
ちなみにこの新栄町駅の周辺ですが、なんとかつては大牟田市の中心街だったそうです。かつては駅ビルを始め、数多くのデパートや商業施設が建ち並んでいたそうですが、三池鉱山の閉山による地域経済の衰退や、人口の減少などにより、2000年代中頃には全て閉店となってしまったそうです(詳しくはグーグルで調べてみてください)。
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そんなかつての中心街である新栄町駅を後にして、私は暗い夜道を歩いてホテルへと向かいました。
(ちなみに私の泊まったホテルは、普通にきれいなビジネスホテルで特にさびれてはいませんでした)
1日目から濃密だった今回の九州北部一周の旅。記事数も1日目だけで6記事に渡ってしまいました笑。
次回の記事からはようやく旅行2日目を書いていきたいと思います。2日目は、引き続き大学時代の友人・F氏の案内で、炭鉱と世界遺産の街・大牟田、そして水の都・柳川を訪れますが、今回の記事はここまでとなります。
続きは「世界遺産のまち・大牟田へ①~市街地と三井化学・大牟田工場~―2018年 九州北部一周の旅・Part7」へ
「2018年 九州北部一周の旅」のその他の記事はこちら、その他の旅行記はこちら
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