夜の博多・天神散策〈前編〉~福岡屈指のイルミネーションへ~―2018年 九州北部一周の旅・Part5

1日目・後編1(2018年12月15日)
~夜の博多・天神散策〈前編〉―福岡屈指のイルミネーションへ―~

(「大宰府観光〈後編〉~九州随一のパワースポット・天開稲荷神社へ~―2018年 九州北部一周の旅・Part5」の続き)

なお初回の記事でもご案内しましたが、これから書く夜の博多・天神散策(1日目の夜)、翌日の炭鉱と世界遺産の街・大牟田散策(2日目前半)、水の都・柳川散策(2日目後半)では、福岡県南部・大牟田市に住む大学時代の友人・F氏が案内役をしてくれました。改めてこの場を借りて感謝の気持ちを述べたいと思います。

夜の博多・天神散策〈前編〉

西鉄福岡駅

太宰府天満宮の最寄り駅・太宰府駅から西鉄電車に乗車した私は、16時40分頃に西鉄福岡駅に戻ってきました。

この後は17時に大学時代の友人・F氏と待ち合わせるのですが、少し時間が余ったので時間つぶしに軽く西鉄福岡駅の駅ビルの中や駅西側を散策しました。

まずエスカレータで西鉄福岡駅のステージ広場の1階に降りてみると、目の前には巨大なモニターと広告看板がどんとそびえ立っていました。

大勢の人々が行き交うステージ広場を抜けて左手から外(駅の西側)に出てみると、様々な商業施設や飲食店が建ち並んでおり、多くの人で賑わっていました。

そして西鉄福岡駅のステージ広場に戻った私は17時ちょうど頃にF氏と無事に落ち合うことができました。ここからF氏の案内の元、夜の博多・天神の街を散策していきます。

天神・中州エリア

天神エリア(福岡クリスマスマーケット 天神会場)

まずは西鉄福岡駅の東側へと向かいます。

駅前の大通りを渡り奥へと進んでいくと、イルミネーションで彩られたイベント会場が見えてきました(下の写真は夜10時前に再び通りかかった際に撮影)。

看板の通り、何かのクリスマスイベントかなと思いF氏と共に中に入ってみました。

中は多くの人で賑わっていました。小さな売店が幾つも並んでおり、いかにも本場そうな感じがするビールやワインといった飲み物、ローストビーフやチーズなどの食べ物、海外の工芸品などが売られていました(下の写真も夜の10時前に撮影)。

後で調べたところ、このイベントは福岡の冬の風物詩とされる福岡クリスマスマーケット・天神会場で、開かれている場所は福岡市役所前の広場(福岡市役所西側ふれあい広場)でした。

クリスマスマーケットとは、ドイツを中心に中世の頃から行われている伝統的なイベントで、福岡クリスマスマーケットはそんな本場・ドイツのクリスマスマーケットを模して開かれているクリスマスイベントなのだそうです(それで異国の雰囲気がしたのですね)。

西中洲エリア

福岡クリスマスマーケット・天神会場を後にした私たちは、F氏の案内の元、夕暮れの天神エリアを東へと進み、西中洲エリアへと入りました。

途中にはこんなイルミネーションスポットも↓

そしてここから右手に進むと那珂川という川を渡ります。

この橋を渡り切ると博多で最も有名な中洲エリアに入ります。

中洲エリア

中洲エリアは新宿・歌舞伎町、札幌・すすき野と並ぶ日本屈指の歓楽街です。
(ちなみにこの記事を書くときに、本当に那珂川の中州に作られていることを知って驚きました笑)

夜遊びが好きな方なら真っ先に向かうであろう場所ですが、私の方はあまり夜遊びに興味がないので、あまり深入りはせずに軽く通過するだけにしました。

那珂川にかかる西大橋(明治通り)を渡ると最初に見えてきたのは一蘭本社ビル。

一蘭は東京にも多数の店舗を持つラーメンチェーン店(←ラーメンにあまり興味がなかったので、このときまで全く知りませんでした)で、ここはその一蘭の本社ビルだそうです。

その1階は一蘭・本社総本店となっており、F氏によると東京の一蘭とは少し味が違うとのことでした。

後で寄ってみようか、なんて話をしながら中州エリアを明治通り沿いに東へと歩きました。

川端通り商店街

そのまま明治通りを進んで川を渡り、中洲エリアを抜けて向かったのは川端通商店街

商店街入り口の向かいには、博多リバイレンモールという大きな商業施設が建っていました。

そしてこちらがこれから入る川端通商店街です↓

川端通商店街は、博多で最初に栄えた商業の町で、その歴史はなんと130年以上にも及ぶとても歴史のある商店街です。全長は400mで、川端中央商店街と上川端商店街の2つの商店街から構成されています。130軒を超える店舗が軒を連ね、1日1万人以上の通行量があるそうです。

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さて商店街に入って間もなく、左手に可愛らしい銅像が見えてきました。

縁結び童子という銅像だそうで、その横には無料のおみくじ(縁結びのおみくじ)がひけるようになっていました。友人のF氏はその縁結びおみくじを早速引いていました(笑)が、私は太宰府天満宮で引いたばかりなので今回は遠慮しておきました。

ちなみに後で調べたところこの銅像があるのは、なんと「おぶつだんの はせがわ」で有名な”はせがわ”の本店(福岡本店)の前だそうで、この銅像もはせがわが設置したものだそうです。

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この川端商店街には本当に様々な店が建ち並んでいました。

その中には大きい赤い提灯を作っている店や、博多を代表する祭り・博多祇園山笠で使われている(?)山笠が置かれているぜんざい屋(川端ぜんざい広場)などもありました。

その後もF氏と雑談しながら川端通商店街をゆっくりと南下していきます。

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やがて見えてきたのは博多名物「博多通りもん」を製造・販売している「明月堂」というお店。

私は「博多通りもん」の存在を知りませんでした(←事前調査してなかったので…)が、F氏によると福岡ではとても有名なお土産とのことだったので、F氏に誘われるまま中に入ってみました。

店の中に入ると、ショーケースの中に様々なお菓子が入っていました。どれも高級そうだな…と思っている(←実際は普通くらいの値段だと思います)と、「博多通りもん」の試食をやっているのに気づきました。

「博多通りもん」はどうやらお饅頭のようでした。あまり買う気はなかったのですが、私はF氏の勧めもあり食べてみることにしました。

あまり期待せずに口に入れてみると…

とても美味しかったです!!!

私は食リポなどはできませんが、一言で言えば今まで食べた饅頭の中では一番おいしいといっても過言ではない、という感じでしょうか。食べたのはひとかけらだけですが、餡のしっとりとした食感といい、シンプルな甘さといい、とてつもなく美味しかったです。

是非とも買っていきたい!とあっさりと心変わりしましたが、いかんせんまだ6泊7日に及ぶ旅の初日。さすがにここで買うと腐る&かさばるかな…と思ったのと、最終日に福岡県東部にある北九州空港から帰る予定だったので、ここでは買わずに北九州空港で売ってたら買おうと心に誓いその場を後にしました。
(…が、結局買うのを忘れてしまったのは内緒です笑)

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「明月堂」を出て間もなくすると、川端通商店街のアーケードが終わり、外に出ました。約400m続いた川端通商店街もここで終わりを迎えます。

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川端通商店街の外に出て道なりに少し歩くと、地下鉄の工事現場が見えてきました。後で調べたところ、福岡市営地下鉄七隈線の天神南駅から博多駅への延伸工事だそうで、私が見たのはその間にできる唯一の中間駅(仮)のあたりのようです。

そこからF氏に導かれるまま暗い夜道を歩くこと約1分、F氏が目指していた目的地―キャナルシティ博多―が見えてきました。

キャナルシティ博多~福岡屈指のイルミネーションへ~

後で調べたところによると、キャナルシティ博多は那珂川のほとり(中洲地区・南新地の対岸)に1996年に建てられた大型複合商業施設で、敷地にはショッピングモール、映画館、劇場、アミューズメント施設、ホテル、ショールーム、オフィスなど様々な施設が入っています。

そんなキャナルシティ博多の冬の風物詩が、クリスマスイルミネーション。F氏はこのイルミネーションを見に行きたかったようです。

私たちがたどり着いたのはキャナルシティの北端(ノースビルの先端)。そこにある入口から中に入った私たちはとりあえず中央を目指しました。

光のドーム

少し歩いてデッキ部に出た私たちの目に飛び込んできたのは、B1Fに立つドーム状のイルミネーション。

こちらのイルミネーションは「光のドーム」というイルミネーション。写真ではあまりきれいに映せませんでしたが、実際にはもっとふわっとした光で全体が包まれており、とてもきれいでした。

ちなみに後でドームの中に入ってみました↓
こちらも写真では微妙な感じですが、実際には前後左右+上側どこを見ても電球の光で囲まれており、上を見上げたり左右を見渡したりと中でしばらく見とれていました。

 

地下1Fに「光のドーム」が置かれていたので、そのまま地下1Fに降りてみました。

そこからさらに中央を目指すと、運河とイルミで彩られたエリアにやってきました。

この光景を写真に収めていると、突如として

光の噴水が上がりました。

ここから私の想像をはるかに超える、キャナルシティ博多が誇る福岡屈指のイルミネーションショー「キャナル パノラマイルミネーション」の幕が上がるのです。

キャナル パノラマイルミネーション~福岡屈指のイルミネーションショー~

光の噴水が上がったのを見た私たちは、急いでその近くへと向かいました。

近くへ向かうと、そこには大勢の人々が集まっていました。立て看板にはショーの時間が書かれており、開演は10分後くらいのようでした。

私たちは人々の隙間を縫い、運河の割と近くに陣取ることができました。

目の前では色とりどりの光の噴水が上がり続けており、私はその幻想的な光景を写真に収め続けました。

5分ほど光の噴水は上がり続けましたが、やがて光の噴水は止まりました。こんなにもきれいな光の噴水でしたが、まだショーは始まっていなかったのです。

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噴水が止まった後、どっちが写真をきれいに撮れているか見せ合ったり、好きな女性と一緒に見たかったなと思ったり(←半分冗談、半分本気です(笑))しながら過ごすこと約5分経った18時ちょうど頃、私たちのいるサンプラザステージの照明が落ち暗くなりました。

そして音楽が流れ暗闇の中から青白い光の噴水が上がり始めると、いよいよ福岡屈指のイルミネーションショーの幕が上がりました。

(ちなみにここからはネタバレになりますので、これから見に行く方は是非ともこのページを閉じる or 次の記事に進んでください笑)

闇の中に浮かぶ青白い光の噴水は音楽に合わせて出る場所や量、形を変えていきます。

やがて3階分の高さまで光の噴水が上がると

窓には空を走るトナカイとそりが映し出され、

サンタクロースが姿を現しました。

サンタを乗せたそりが向かったのはおもちゃ工場。

そこでおもちゃを袋に詰めたサンタは、そりに乗って夜の街にやってきました。

ここから子供たちに配る映像が流れるのかなーなんて思っていたら、なんと暗闇の中から

実物のサンタクロースが登場しました!

あまりの出来事におー!という声が上がる中、サンタの動きに合わせて噴水が上がります。その様子は本当にサンタの魔法で噴水が上がっているかのようでした。

さらには上空からは雪(人工雪)まで降ってきました!

そして音楽も最高潮を迎え、サンタの動きに合わせて色とりどりの光の噴水が上がります。

やがて噴水が高く上がると音楽もフィナーレを迎えました。最後に音楽が終わると同時に噴水が止まりあたりには水しぶきの音が響きました。そして上空からはさらに雪が降ってきました。

サンタはしばらく観客に手を振った後、ステージの袖へと向かいました。そして司会と思しき人が出てきて何かを話した後、ショーの終了を宣言しました。

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約5分くらいの短い時間でしたが、その中で起きた出来事はあまりに想像を超えていました。私たちも人々の動きに合わせて会場を後にしましたが、少なくても私の方はしばらく放心状態でした。

本当にすごいところに来てしまったと心から思いました。

クリスマスショーだから子供向けだろうと当初は思っていましたが、そんなことはありませんでした。大人の私でも圧倒されるほどの壮大で圧巻なイルミネーションショーでした。

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イルミネーションショーの会場だったサンプラザステージを後にした私たちはキャナルシティ博多の中を散策しました。

建物内の運河には電球が浮かべられており、光の道を形成していました。

その後もキャナルシティの中を散策したり、先ほどの「光のドーム」の中に入ったりしていました。

やがてお腹が空く頃合いになった頃、私たちはキャナルシティ博多を後にしました。

 


夜の博多・天神散策の途中ですが、今回の記事はここまでとなります。

この後は、博多名物のもつ鍋や博多ラーメンを食べたり、夜の博多地区・天神地区の夜景やイルミネーションを堪能しますが、続きは次回の記事に書きたいと思います。

 

続きは「夜の博多・天神散策〈後編〉~博多グルメと夜景を訪ねて~―2018年 九州北部一周の旅・Part5」へ

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