十数年ぶりの九州上陸~富士山眺める空の旅~―2018年 九州北部一周の旅・Part1―

少し遅くなりましたが…
新年あけましておめでとうございます!
当サイトの管理人・会社員NKです。

遂に運命の2020年がやってきました。令和初のお正月、そして今年最大のビックイベントである東京オリンピック。どんな年になるかまだまだ分かりませんが、本年も変わらずに当ブログをご愛読くださいますようよろしくお願い致します。

さて今回より新たな旅行記を書いていきたいと思います。今回から書く旅行記は、今から約1年前に行った「2018年12月 九州北部一周の旅~福岡・佐賀・長崎・大分の観光名所を訪ねて~」(7泊8日)です。

今まで私は「2013年2月 北海道一周の旅」を皮切りに数多くの旅行を行ってきましたが、その中で唯一未開の地だったのが九州地方でした。九州地方には十数年前の修学旅行で訪れたことはありますが、あの頃はまだ○学生(または○校生)だったということもありあまりちゃんと観光しなかった記憶があります。しかしあれから十数年経ち大人になってみると(と言ってもまだ20代ですが笑)行ってみたいなと思う場所が数多くありました。

そこで今回の旅行では、九州北部(福岡、佐賀、長崎、大分)に絞っての7泊8日の旅行を敢行しました。また今回の旅行は人生初の観光メインの旅行とし、行ってみたかった観光地や調べて行ってみたいと思った様々な観光名所を訪れることにしました(もちろんローカル線の旅もあります!)。

十数年ぶりの九州上陸、そして結果的に平成最後の大旅行となった今回の旅行。その備忘録を複数回(20回くらいかな?)に渡って書いていきたいと思います。

なお今回の旅行では福岡県南部・大牟田市に住む大学時代の友人・F氏が福岡県内の案内役をしてくれました(1日目夜~2日目)。久しぶりの旧友との再会を楽しむとともに、彼の案内で福岡県内の観光スポットを巡らせていただきました。F氏にはこの場を借りて感謝の気持ちを述べたいと思います。

それでは九州北部一周の旅、スタートです!

全行程はこちら


1日目・前編1(2018年12月15日)
~十数年ぶりの九州上陸―富士山眺める空の旅―~

空路での九州上陸~空から見る日本列島~

旅の始まり~成田空港~

人生2度目の成田空港

2018年12月15日午前8時50分頃、私はJRを乗り継いで空の玄関口である成田国際空港(通称:成田空港)にやってきました。

成田空港にやってくるのは今回で人生2度目。前回は学会で韓国に向かったときに使用しましたが、今回向かうのは海外ではなく、一人旅行を始めてからの私にとって未開の地・九州地方です。

成田空港と言えば、海外へと向かう日本人や海外からやってくる外国人の玄関口となっているため、国際線のイメージが強い空港です。しかし成田空港を発着する国内線も存在しており、そこそこの本数が運行されています。

今回は成田空港から午前10時15分発予定のANA2141便に乗って九州地方の玄関口・福岡空港へと向かいます。

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前回成田空港を使用したときは京成成田空港線(通称:成田スカイアクセス線)経由で成田空港にやってきたため、JRの成田空港駅に来るのは今回が初めてとなりました。

エスカレータで改札階に上がった私は、改札を抜けてかつてのセキュリティエリア(検問所、つい最近の2015年まで現役だったそうです)を通過し、改札外コンコースエリア(第1ターミナル地下1階)に到着しました。

ここはまさに成田空港第1ターミナルの玄関口で、乗客の多くは国際線出発ロビーへと向かいます。一方の私はここから国内線出発ロビーへと向かうために案内板に沿って左を向きました。そこには小奇麗だけど改札外コンコースよりも天井が低い通路が待ち構えており、そこに入ると人通りはぐっと少なくなりました。

道なりに歩くこと約2分、通路の奥にあるエスカレータを昇るとターミナルビルの1階に到着します。出発ロビーはこのターミナルビル1階の1番奥にありました。

ANAの国内線の出発カウンターで荷物を預けたりチケットの受け取りなどを済ませた私は、まだ出発までに1時間以上の時間があったので第1ターミナルを軽く散策することにしました。

成田空港 第1ターミナル 南ウイング散策

まずはANAの国内線出発カウンターの正面にある扉から外へと出てみました。目の前には道路が2本走っており、それを渡り切って左側を見てみると遠くに「成田国際空港」と書かれた看板が掲げられていました。

再び中に戻った私は中央ビル側へと向かいました。その道中には巨大な国際線の到着便案内板が出ていました。案内板の大きさや到着本数の多さに圧倒されるとともに、この案内板を見て初めてここが「南ウイング」エリアであることを知りました。

さて次に行ってみたいと思ったのはやはり成田空港のメインである国際線の出発ロビー。ということで南ウイングの中央ビル寄りのエレベータで上へと向かいました。

国際線の出発ロビーは4階にありますが、エレベータの表示を見ると5階もありました。そこで何となくの好奇心で5階に向かってみると…

なんと目の前には4階の国際線出発ロビーが眼下に広がっていたのです!

この5階エリア事体は途中に喫煙ルームと奥に従業員用の出入り口があるだけの細い通路なのですが、そこから成田空港が誇る広々とした国際線出発ロビーを一望できるようになっているのです。私はこの光景に圧倒されながら数分間眺めていました。

そして1階に戻った私は南ウイングの一番奥にある国内線出発ロビーへと戻りました。

旅立ちのとき

出発45分前の午前9時半頃に国内線出発ロビーへと戻ってきた私は、チェックインを済ませ、案内に従って待合スペースに向かいました。基本的には道なりに進むのですが、途中エスカレータを上り下りしたり、ガラス張りの殺風景な通路を歩いたりしました。

そして歩くこと約10分、なかなか着かないな…と思いながらエスカレータを降りると、ようやく国内線の搭乗待合室に到着しました。

ここの搭乗待合室はどこかこじんまりとした雰囲気で、小さな売店ではお土産やコーヒーなどを売っていました。そしてこの待合室の奥は飛行場とつながっているようで、飛行機の出発時刻が近づいて来たら専用のバスで滑走路上に待機している飛行機まで向かうシステムのようでした。

ここで待つこと約10分、出発予定時刻25分前にバスの案内が始まりました。成田から福岡に向かう人なんてそう多くないだろうと思っていましたが、それでも60人くらいの人が集まっていました。2列に並んで改札を抜けて外に出ると、そこにはオレンジと白の2トーンカラーのバスが停車していました。

そしてある程度の人が乗り込むとバスは出発し、滑走路の中を走っていきます。車窓からは幾台もの飛行機が見えており、飛行機好きにはたまらない光景なんだろうなと思いました。

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走ること数分、バスは目的の飛行機の前で停車しました。私はてっきりバスの戸口にタラップをくっつけるのかなと思いましたが、どうやら一度滑走路に降りるスタイルのようでした。こうしてバスを降りた私は期せずして滑走路に立つという貴重な経験をしました。

バスを降りた乗客がタラップから飛行機の中へと吸い込まれていく中、私は走り去るバスを一人写真に収めてから、列の最後尾に並んで飛行機の中に入りました。

さて飛行機はそこまで大きくない飛行機で、エンジンのところにイルカが描かれているのが特徴の飛行機でした。上の3枚目の写真の機体後方に書かれた番号をもとにググってみると、この飛行機は”スーパードルフィン”の愛称で知られているボーイング737-500型という飛行機で、2020年に退役予定とのことです。

そんな可愛らしい愛称を持つ飛行機の中は、今まで乗った飛行機の中ではおそらく1番小さい飛行機でした。横方向は3人掛けの座席が2列並んでいるだけで、通路も真ん中の1本しかありませんでした。私はその中で左側の窓側の席に座りました。

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窓から荷物を積み込む様子を眺めたりしながら待つこと約10分、飛行機は定刻通り午前10時15分に動き始めました。

飛行機はかなり滑走路から遠いところに止められていたようで、走ったり止まったりを繰り返しながらゆっくりとしたスピードで走り続けました。途中の車窓からは整備場(?)に駐機中の飛行機を見ることもできました。

滑走路を走り始めてから約25分経った午前10時40分ごろ、ANA2141便の飛行機は一気に加速し、成田空港を離陸したのでした。

空から日本を見てみよう~飛行機から拝む日本一の山~

上のタイトル「空から日本を見てみよう」という言葉を聞いたことがある人もいるかもしれません。これはかつてテレビ東京で2009年~2011年まで放送されていた同名の番組で、雲生まれの「くもじい」と「くもみ」が空から見た日本各地の景色を案内するという番組でした。当時学生だった私はこの番組が好きで地上波放送が終わる2011年までは欠かさずに録画して見ていました。

今回の飛行機旅はそんな懐かしの番組を彷彿とさせる素晴らしい景色に出会うことができました。

※以下の写真は、添乗員に確認を取った上で、無線機能をOFFにしたミラーレスカメラ(EOS Kiss M)を首からかけた状態で撮影しています。

成田空港周辺

成田空港を離陸したANA2141便の飛行機は、離陸して間もなく左へと大きく旋回しました。左側の窓からは田園風景や森なども多数見受けられ、成田空港の周辺がいかに田舎であるか自然豊かな場所に作られているかを思い知らされました。

霞ヶ浦

その後、右や左に旋回しながら進んだ飛行機の窓から見えてきたのはなんと茨城県の霞ケ浦。日本で2番目の広さを誇る湖で、その大きさにただただすごいという感想しかでませんでした。

ただよくよく考えると九州に向かうはずの飛行機でなぜ茨城県にあるはずの霞ケ浦が見えたのだろう…。千葉県の印旛沼の可能性も考えましたが、写真に映る湖の形と地図の形を比較すると印旛沼ではなく霞ヶ浦のようでしたので、離陸する滑走路の向きの関係で通ることになっていたのでしょう。実際、その後で飛行機は大きく旋回していたので…

東京湾と臨海エリア

旋回の後、しばらくは特徴的な地形は見られませんでしたが、やがて見えてきたのは東京湾とそれを取り囲む臨海エリア。眼下には東京湾と埋立地特有の角ばった入り組んだ陸地が見えていました。

後で調べた感じだと上の2枚目の写真に映っている大きな河川は荒川で、その河口左手には葛西臨海エリアや東京ディズニーリゾートが映っているようでした。また翼の隙間からは羽田空港らしき施設も見えていたようです。

空から拝む日本一の山・富士山

東京湾エリアを過ぎるとしばらくは眼下に関東平野も映っていましたが、やがて雲に覆われ見えなくなってしまいました。

さて座席のパンフレットに書かれている航路図によると、この便は富士山上空を通過するらしく、しかも今座っている左側の窓から見えるかもしれないとのことでした。とは言え、そう都合よく見えるわけないだろうと思っていたら…

離陸してから約15分後の10時55分頃、左前方に雲から突き出した山が見えてきました。もしかしたらこれは…

もしかしたらこれは…

そうあの日本一の山・富士山です!

私が写真を撮り始めてからしばらくした頃に機内アナウンスもあったことから間違いないです。

眼下は雲に覆われていましたが、そこから頭だけをのぞかせている富士山。上側は雪をかぶっているようで、山肌も白く覆われていました。

この雲海と富士山の幻想的なコラボレーション。そして何より富士山を生で見るのは人生初(おそらく)。何も知らずにこの便に搭乗した私にとっては、まさに奇跡のような光景でした。

南アルプス

さらに奇跡は続きます。富士山が見えなくなってから数分後、今度は荒々しい山肌が見えてきました。

そう南アルプス(赤石山脈)の山々です。アルプスの山々は険しいと聞いたこともありましたが、空から見る南アルプスの山々はまさにそれを体現しているような険しい山肌が延々と続いていました。

十数年ぶりの九州上陸~福岡の海と街を眼下に見ながら~

南アルプスを過ぎると飛行機は眼下に雲海を見ながら飛び続けました。

しかしいくらきれいとはいえずっと見ていても飽きるのでこの辺りから機内ラジオで音楽を聴いていました。

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南アルプスを過ぎてから約40分経った午前11時50分頃、雲の切れ間から海が見えていました。

おそらく瀬戸内海でしょうが、ついに関西圏までやってきたようです。さて私は空から是非とも見てみたい景色がありました。本州と九州を結び、かつては源平最後の壇ノ浦の戦いの舞台にもなった関門海峡です。なのでこの辺りからラジオで音楽を聴きながらも目を外に向けるようにしました。

それから約12分間待ってみましたが、どうやら飛行機は関門海峡の北側を通るようで、やがて雲の切れ間から見えてきたのは日本海。残念ながら関門海峡を空から見ることはできませんでした。

さて飛行機はこの辺りから左旋回を何回かしながら高度を落としていきます。やがて左前方に見えてきたのは九州地方。どうやら飛行機は海の上を通って北から福岡空港へとアプローチするようです。

そして陸地に近づいてくると、眼下には南国を思わせるビーチが見えてきました(海の中海浜公園のビーチだと思います)。南国を思わせる海と砂浜の美しいコントラストに私は思わず目を奪われてしまいました。

そのビーチを過ぎた飛行機は一度海を挟んで再び陸地エリアに入り、福岡の街並みを眼下に見ながら高度を落としていきました。

そして成田空港を離陸してから約1時間40分後の12時20分頃、滑走路が窓から見えてくると飛行機は地面へと近づき着陸しました。遂に十数年ぶりの九州上陸を果たしたのです。


まだ1日目の途中、しかもまだ九州に上陸したばかりのところですが、長くなってきたので今回の記事はここまでにしたいと思います(←え、そもそもここまでが長すぎだって? たしかに… でもどれも印象的な出来事だったので書いてみました!)。

この後は、あの学問の神様で有名な大宰府天満宮を訪れるために西日本鉄道の電車に初めて乗車することになりますが、続きは次回の記事で書きたいと思います。

 

続きは「人生初の西鉄電車―2018年 九州北部一周の旅・Part2」へ

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