7日目(2018年3月4日)
~滝川-遠軽乗りつぶしの旅~
(「2018年 北海道一周の旅Ⅱ・Part10ー石北本線横断の旅」の続き)
滝川-遠軽乗りつぶしの旅
普通列車で滝川へ
この日の朝、私は朝6時過ぎに旭川駅へとやってきました。
既に爆弾低気圧によって当初の予定は崩壊していましたが、その影響で残りの予定を調整のするのもかなり苦慮しました。というのもこの旅で用いていた「北海道フリーパス」の有効期限(この日も入れて残り2日)的にも体力的にもあと3日くらいで旅行を終える必要がありました。加えて、前日に網走から旭川に来るときに乗りつぶしを終える予定だった函館本線の深川~滝川の区間と石北本線の白滝~旭川の区間が午前中の運休の影響で未乗扱い(※)になっていたからです。
※乗りつぶしルールは人それぞれですが、私は「外が明るいうち(日の出から日没まで)に特別料金の発生しない普通・快速などの列車で乗車した路線を乗りつぶし路線とする」としています。従って、前日乗車した石北本線のうち、日没後の乗車となった白滝~旭川の区間は未乗扱いにしていました。
当初はこれらの区間を未乗扱いのまま旅を続けることも考えましたが、この区間に乗車するためだけにまた旅行の予定を組むのは正直めんどくさいと感じました。加えて、この後行く予定だった稚内はまだ天候が悪い状態が続いているようでした。その結果、この日は未乗区間である函館本線・深川~滝川の区間と石北本線・旭川~白滝の乗りつぶしのために、滝川と遠軽の間を往復することにしました。
———
まず旭川駅6:28発の函館本線の普通・手稲行きに乗車します。
- 旭川駅 駅構内の発車案内
- 旭川駅に停車中の普通・手稲行き
- 近文駅の待合室
列車は約40分後の7時10分に滝川駅に到着しました。これで未乗区間のうち、滝川~深川間の乗りつぶしを完了しました。
- 滝川駅に停車中の普通・手稲行き
- 滝川駅に停車中の列車
滝川駅は2日目・3日目に乗車した根室本線の始発駅にもなっています。滝川駅に来るのはこれで3度目でした(1度目は5年前(2013年2月)の北海道一周の旅で、2度目は4か月前(2017年10月)の小旅行で)ので、散策もそこそこに駅舎内の待合室で待機しました。
- 滝川駅前の様子
特急「オホーツク」で再びの遠軽へ
滝川に到着してから45分後、私は特急「オホーツク1号」・網走行きに乗車しました。
- 滝川駅の駅名標
- 滝川駅に入線する特急「オホーツク1号」
使用している列車は国鉄(JRの前身)時代に作られた183系という特急列車で、かつては北海道全土で用いられていました。しかし老朽化が進んでいることから後継の特急列車に置き換えられており、残る運用は石北本線を走る特急「オホーツク」と「大雪」のみになっていました。
7時55分に定刻通り滝川駅を出発した列車は深川、旭川と停車して新旭川(通過駅)から石北本線に入ります。石北本線に入ると車窓には雪に覆われた大地が一面に広がっていました。そして次の停車駅・上川に近づくにつれて山々が近づいてきました。
- 中愛別駅
上川を出発した列車はやがて山越え区間に入ります。
- 上川駅の待合室
- 白滝駅の駅舎
- 丸瀬布駅ですれ違った特急「大雪2号」
そして滝川を出発してから約2時間半後の午前10時29分、山を越えた列車は終点の遠軽駅に到着しました。
遠軽駅
遠軽駅は前日とは打って変わって日差しが差し込んでいました。1番線には乗車した特急「オホーツク1号」(183系)が停車していました。
- 特急「オホーツク1号」の先頭車
- 特急「オホーツク1号」の方向幕
特急「オホーツク1号」は遠軽駅でスイッチバックして進行方向が変わる関係で数分停車していました。その間にホームの反対側に向かうと、反対側の先頭車は全く別の形をしていました。
- 特急「オホーツク1号」の反対側の先頭車
そして10時32分、列車は進行方向を反対にして定刻通りに遠軽駅を出発しました。私は遠軽駅のホームから、もしかしたら今回が最後になるかもしれない183系特急列車の雄姿を見送りました。
———
さて遠軽駅は前日にすでに散策したので、この日は待合室で次の列車を待つことにしました。そして待つこと約1時間、私は再び遠軽駅の1番線ホームに向かいました。
- 遠軽駅の駅構内(旧湧別方面)
- 遠軽駅の駅構内(旭川・網走方面)
- 遠軽駅の2・3番線ホームと奥に留置されている列車
特別快速「きたみ」で上川へ
午前10時38分、遠軽駅の1番線ホームに特別快速「きたみ」・旭川行きが入線しました。
- 遠軽駅に入線した特別快速「きたみ」
特別快速「きたみ」は旭川と北見を結ぶ列車で、1日1往復走っています。遠軽~上川で通過するのは瀬戸瀬駅だけですが、旭川~上川の区間では逆にほとんどの駅を通過し、停車するのは当麻駅だけです。
特別快速「きたみ」というからには3両編成くらいの列車が来るのかと思いましたが、入線したのは1両編成の列車でした。そのため、車内の席は概ね埋まっており、私は車内後方の乗車口付近に立つことにしました。
——–
遠軽駅を11時44分に発車した列車は瀬戸瀬駅を通過して次の停車駅・丸瀬布駅に到着しました。
- 丸瀬布駅の駅名標
- 丸瀬布駅の駅舎
丸瀬布駅を出ると列車は山越え区間に入ります。車窓からは山がかなり近くにきており、線路と山に挟まれた谷沿いに家や建物が建っているような感じでした。
- 石北本線の車窓(丸瀬布~白滝)
- 石北本線の車窓(丸瀬布~白滝)
- 石北本線の車窓(丸瀬布~白滝)
そして列車は次の白滝駅に停車しました。
- 白滝駅 駅舎
- 白滝駅のホーム
ここから次の上川までは約40分間ノンストップで走ります。この区間にはかつて駅だった3つの信号場(奥白滝信号場、上越信号場、中越信号場)と1つの廃駅(上白滝)があるので車窓からその様子を観察できればと思ったのですが、残念ながら信号場には停まることはなく観察することは出来ませんでした。
そして遠軽駅を出発してから約1時間15分後の13時ちょうど、列車は上川駅に到着しました。このまま旭川まで向かっても良かったですが、早く着いてもこの日のうちにできることはもうなかったので、ここで普通列車に乗り換えることにしました。
- 上川駅に到着した列車
上川駅
普通列車に乗り換えるといっても、次の普通列車まで約1時間15分の待ち時間がありました。そのため、上川駅周辺を軽く散策することにしました。
改札を抜けて駅舎の中に入ると、駅舎の中は新しめな感じでした(どうやら2008年に改修されたようです)。
- 上川駅の駅舎内の様子
- 上川駅の駅舎内の様子
駅舎の前には、木彫りの熊が飾られていたり、スキージャンプ選手で上川町出身の高梨沙羅の横断幕が掲げられたりしていました。
- 上川駅の駅名版と木彫りの熊
- 上川駅の駅名版と高梨沙羅の横断幕
そして駅前は大きなロータリー兼駐車場となっていました。
- 上川駅前のロータリー
- 上川駅 駅舎
- 上川駅 駅舎と層雲峡温泉の案内塔
上川駅前に定食屋があるとのことだったのでここで昼ご飯を食べようとしたのですが…なんとこの日は休業日でした。駅前にはコンビニもなかったので、私は泣く泣くお腹がすく中、上川駅の駅舎の中で1時間も待機するはめになりました。
———
駅舎の中で待つこと約1時間、改札が始まったので駅構内に入りました。これから乗車する普通列車・旭川行きは3番線に停車していたので、跨線橋を渡り2・3番線ホームに向かいました。
3番線には1両編成の列車が停車していました。上川駅の2・3番線ホームはアーチ形の構造をした柱を持つ屋根(下の写真の5・6枚目)が印象的で、なかなか洒落た駅だなと感じました。
- 上川駅駅構内の様子(遠軽方面・1番線より撮影)
- 上川駅3番線に停車中の普通・旭川行き
- 上川駅の駅名標
- 上川駅1番線ホーム
- 上川駅構内の様子(旭川方面)
- 上川駅に停車中の普通・旭川行き
- 上川駅2・3番線の待合室
- 上川駅構内の様子
- 上川駅の2・3番線のアーチ部からの眺め
普通列車で旭川へ
14時16分、普通・旭川行きの列車は定刻通り上川駅を出発しました。
列車は北の大地を西へと向かい走りました。車窓からは行きの特急列車から見たときと同じように雪に覆われた北の大地が広がっていました。
- 東雲駅 駅名標
- 安足間駅 駅舎
- 愛山駅 駅名標
- 中愛別駅 2番線ホーム
- 伊香牛駅 駅舎
上川を出発してから約1時間後の15時23分、列車は定刻通り終点の旭川に到着しました。
これで石北本線の新旭川~白滝の乗りつぶしも完了し、石北本線の全線走破を達成しました。そしてまだ早い時間ですがこの日の旅はここで終えることにして駅前のホテルへと向かいました。
続きは「2018年 北海道一周の旅Ⅱ・Part12ー日本最北の街へ!普通列車で行く宗谷本線・片道6時間の旅〈前編〉」へ
「2018年 北海道一周の旅Ⅱ」のその他の記事はこちら、その他の旅行記はこちら
コメント