2018年 北海道一周の旅Ⅱ・Part5ー本土最東端の岬・納沙布岬へ

3日目・中編(2018年2月28日)
~本土最東端の岬・納沙布岬へ~

(「2018年 北海道一周の旅Ⅱ・Part4ー早朝の花咲線、絶景を見る」の続き)

根室駅からバスで東へ

「根室駅前ターミナル」バス停

花咲線に乗って午前8時1分に日本最東端の有人駅・根室駅に到着した私は、ここからバスに乗って本土最東端の岬・納沙布岬へと向かいます。

根室駅の駅前には「根室市観光インフォメーションセンター」があり、その中に納沙布岬行きのバスを運行している根室交通の窓口があります。そこで納沙布岬までの往復切符を購入しました。

バスは「根室市観光インフォメーションセンター」の前にある「根室駅前ターミナル」バス停より発着します。

このバスに乗り込んで、一路、本土最東端の岬・納沙布岬へと向かいます。

根室交通・納沙布線(太平洋回り)の旅

午前8時20分に根室駅前ターミナルを発車したバスはしばらく根室市の市街地を走りますが、県道35号を走るようになると、周りには一部の集落を除けば民家なども少なくなります。

納沙布岬に近づけば近づくほど、車窓からは家や施設などの建物が減っていき、左右に開けた土地(おそらく田畑)が広がっていました。その様子はまさに本土最東端へと向かう最果ての道にふさわしい光景でした。

また特に印象的だったのが、県道沿いに廃校と思しき建物が何校かあったことです。このあたりの小中学校は割と最近の2013年に市立歯舞小中学校に統合されたために廃校となったそうです。これが地方の過疎化・少子高齢化の波なのかな、なんて社会的なことを考えてしまいます。

そんな景色を眺めているうちにバスは午前9時過ぎに終点の「納沙布岬」バス停に到着しました。約40分の長旅でした。

本土最東端の岬・納沙布岬

バスからは私も含めて数人の乗客が降りていきました。バス停には「納沙布岬」の文字があり、遂に本土最東端までやってきたのだなと思いました。

バス停を降りた私は、目の前にある北方領土資料館の横の通りを海方面へと抜けていきました。奥には海も見えてきています。

歩くこと約1分、遂に海沿いまでやってきました。

そして一角には海へと突き出たエリアがあります↓

ここに納沙布岬と書かれた柱が立っているのですが、そこに書かれていたのは、”最東端”の文字でなく…

「返せ北方領土 納沙布岬」の文字でした。

北方領土とはご存知のように、ロシアと領有権を巡って争っている北海道東部の日本の領土(歯舞諸島、色丹島、国後島、択捉島)のことです。元々は日本固有の領土でしたが、1945年の太平洋戦争の終戦後にロシアが自分の領土だと言い張って占領を続けており、2019年現在も時折り返還に向けた交渉などが続いています。

「返せ北方領土」の文字を見ていると写真を撮っていても何か政治的なものを感じてしまうので、「本土最東端の岬 納沙布岬」の方が観光的にはいいのではないかなと思ったりもします。しかし地元にとっては北方領土を返してほしいという気持ちが強いのでしょう。それを観光に来た客に伝えるために「返せ北方領土 納沙布岬」となっているのでしょう。

そもそも北海道の最東端は本当であれば択捉島のはずですし、それ以前に本当の日本最東端は納沙布岬でも北方領土でもなく、東京からはるか南東の南鳥島なのです。確かに納沙布岬は島嶼群を除いた本土の最東端ではありますが、北海道全土・日本全土の最東端ではないのです。ですので、”最東端”と書けないのでしょうか…

さて上の2枚目の写真には、雪に覆われた山が写っているのがわかるでしょうか。この山は実は北方領土の一つ、国後島の羅臼山という山です。こうやって肉眼でも国後島の山が見えることを考えると、いかに北方領土が北海道の近くにあるのかというのを思い知らされます。

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海沿いの通路に戻ると、海沿いに沿っていくつもの石碑やオブジェが立っていました。その中でも特に目を引くのが巨大なアーチ状のオブジェ(下の写真の1枚目)です。

これは「四島のかけ橋」という北方領土返還祈念のシンボルで、北方領土の4つの島を4つのブロックで表現し、それが互いに連なって大きなかけ橋となり、「領土返還を祈るゲート」を表現しているそうです。

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さて、ここからはバス停付近から見えていた背の高いタワーへと向かいます。

これはオーロラタワーという建物で、上の方は展望スペースとなっているそうですが、残念ながらこの日は休業日でした…

というわけで少し時間が余ったなと思ってネットで調べてみると、先ほどの「返せ北方領土 納沙布岬」の柱が建てられていたあたりの後ろの建物が「北方館」という展示施設になっていることに気づきました。

そこで、海沿いまで戻り「北方館」へと向かいます。

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「北方館」はその名の通り、北方領土に関する展示を行っている施設で、2階に上がるといろいろな展示がなされていたり、休憩用のベンチがあったりしたと記憶しています。

「北方館」の2階からは海を一望することもできます。

また、2階に設置されている望遠鏡をのぞいてみると…

上の写真のように、北方領土の島々や灯台、山が大きく映ります。そう考えるといかに北方領土がここから近いのかということを改めて思い知らされます。

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「北方館」を出て周辺をしばらく散策した私は、バス停に戻り9時55分発のバスに乗り込みました。

約50分間の滞在時間でしたが、本土最東端の岬を堪能するとともに、割と近くにある北方領土を改めて意識させられた納沙布岬での滞在でした。

 


3日目の途中ですが、今回の記事はここまでとなります。

ここからバスで根室駅に戻った私は日本最東端の駅・東根室駅に降り立つのですが、そこで悲劇が…という展開ですが、続きは次回の記事に書きたいと思います。

 

続きは「2018年 北海道一周の旅Ⅱ・Part6ー日本最東端の駅・東釧路駅の悲劇」へ

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